私は日本語教育能力検定試験に合格した後に、通信の日本語教師養成420時間講座をしました。
講座は、「JEGS International(ジェグス・インターナショナル)」の「日本語教師養成講座 420時間 通信教育」です。
通信講座はいくつかありますが、こちらのJEGSさんはその中でもリーズナブルな講座だと思います。
費用は約16万円でした(オーストラリアドルなので費用は変動します)。
こちらの講座を修了すると、420時間終了の認定証をもらえます。
そこで、こちらの講座を受講して個人的に思った、良い点と悪い点を紹介します。
目次
JEGS Internationalの良い点
具体的な日本語の教え方がわかる
検定試験に合格したからといって、いきなり日本語を教えられるわけではありませんよね。具体的な教え方は、検定試験の勉強だけではわかりません。
こちらの教材は、一番最初に日本語を教える時の教え方がわかりやすく書かれているので、実際に仕事をするときにとても参考になりました。特に解説部分です。
英語の教材が充実
教材はすべて英語の対訳がついています(英語オンリーのものもあります)。そのため、特に間接法(英語で)で教えるのに役に立ちます。英語が非常に充実している印象です。
また、直接法の教え方の教材もついています。
検定試験の勉強にもなる
課題では、毎回日本語教育能力検定試験の問題と詳しい解説があります。そのため、検定試験の勉強にもなると思います。
半年で認定証が得られる
最短半年で420時間終了の認定証が得られます。少しでも早く認定証を得て日本語教師になりたい人におすすめです。講座の課題もそれほど難しくありません。
JEGS Internationalの気になる点
教材が少ししょぼいかも
全体的に教材が少し安っぽく、手作り感が強いのが少し気になりました。内容も少し古い印象を持ちました。
添削課題が少し適当かも
添削課題が全部で20回あり、これを全て修了すれば認定証がもらえます。最短で半年です。
ただし、課題はあまり難しくなく、添削も少し機械的な感じがしました。そのため、はたしてこれで実力がつくのだろうか・・・と疑問を感じました。
まとめ
JEGS Internationalの通信講座は比較的リーズナブルで、内容は日本語教師の仕事を始めた後も役に立ちます。検定試験の内容もカバーしており、最短半年で420時間終了の認定証が得られます。
一方で、教材は少し安っぽく、添削はやや機械的な印象を受けました。
そのため、特にあまりお金をかけずに、できるだけ早く420時間終了の認定証が欲しい人におすすめだと思います。また、日本語教師として仕事をする際の具体的な教え方を知りたい人にも良いと思います。
検定試験対策におすすめは「アルクの日本語教師養成プログラム」
また、検定試験の対策におすすめの通信講座が、アルクの「<検定合格率66.3%>「NAFL日本語教師養成プログラム」です。
こちらの費用は約10万円ですので、JEGS Internationalや他の通信講座と比べてリーズナブルです。講座を修了した人の合格率は66.3%ですので、こちらの講座を受講すれば、かなり高い確率で合格が期待できます。
また、この講座の中で個人的におすすめなのが、記述式問題に対する添削指導です。独学だと他人からの添削は受けられないので、この添削指導は通信講座ならではの大きなメリットだと思います。
さらに、(DVDで)教育実習の現場が学べるのもメリットです。通信講座だけだと実際の現場での方法がわからないことがよくあります。その点、専門家による模擬授業がDVDで見られるので、現場でも役に立ちます。
検定試験の合格だけでなく、総合的な日本語教師の力が身につくプログラムです。
その他の通信講座
「日本語教師ネットワーク」
こちらはJEGSさんと似た感じで、正直何が違うのかいまいちよくわかりません・・・。ただし、費用はこちらのほうが安い?のかもしれません。
「アークアカデミー420時間WEB講座」
費用はJEGSさんよりも少し高いですが、内容は良さそうな感じです。
「追記」
現在日本語教師として働いていますが、実感として、通信講座だけだと物足りないと思うようになりました。こちらプラス、通学の講座を利用し、実際に教える経験を積んだほうが良いかもしれません。
または、アルクの通信講座などを利用して日本語教育能力検定試験の勉強もしたほうが良いでしょう。