「談話」の一般的な意味は「会話」ですが、日本語教育や言語学では、より専門的な意味で使われます。
談話には統一された定義はなく、研究者によって表現が異なります。代表的な定義を見てみましょう。
「談話」は、ことばがコミュニケーションのために使われるときに作られる、文脈を持ったまとまりのことです。(『談話分析―ことばはどのように使われているか―』)
言語を分析する単位。文のレベルを超えた複数の文や発話からなる、ひとまとまりのもの。(『日本語教員試験対策用語集』p.312)
「文を超えた言語」 (『ディスコース研究のはじめかた』p.2)
これらの定義に共通するポイントとして、次のようなものがあげられます。
- 文のレベルを超えた(複数の文や発話からなる)まとまりであること
- 文脈を持つこと
- コミュニケーションのために使われること
これらを踏まえると、談話は次のようにまとめることができます。
談話とは、コミュニケーションのために使われる、文のレベルを超えた複数の文や発話からなるまとまりのこと
談話研究(ディスコース研究)
談話研究(ディスコース研究)とは、
「文化社会の中で実際に使われる言語実践を分析し、その分析を通して文化や社会がどのように構築されるのかという経緯を読み解く手法」(『ディスコース研究のはじめかた』p.2)
とされています。具体的な例としては、以下があります。
談話分析では、たとえば、「食事に誘う」という「勧誘談話」を達成する過程で、どのようなことばが使われるのかを調べ、複数の文のつながりがどのように展開するかを記述します。(『談話分析―ことばはどのように使われているか―』)
日本語教員試験で覚えたいキーワード
日本語教員試験では、談話について次のキーワードを押さえておくと理解しやすくなります。
- 文のレベルを超えたまとまり
- コミュニケーションのために使われる言語
- 文脈を持つ
- 複数の文や発話から構成される
これらを結び付けて理解しておけば、「談話とは何か」という問題にも対応しやすくなるでしょう。
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