逆接の表現、「けれども」、「のに」、「ても」をそれぞれ紹介します。
1.けれども(~けれど、~けど、~が)
事実の逆接
事実の逆接 に用います。ほかに「~けれど、~けど、~が」も同じ意味です。
温泉に行った けれども、やっていなかった。
「けれども」は単純な逆接で、驚きや失望の気持ちはありません。
前置き
電話に出るときや、質問をするときなどの「前置き」で用います。
- もしもし、田中です けれども、ご用件は何ですか。
- ちょっとお尋ねします が、病院はどこにありますか。
2.のに
事実の逆接(驚きの意味)
事実の逆接 に用います。ただし、驚き、意外、失望した気持ちがあります。
- たくさん勉強した のに、大学に落ちた。(失望)
後ろに「命令、依頼、意志、質問、話し手の判断」は来ない
後ろに「命令、依頼、意志、質問、話し手の判断」は来ません。
- ×
感染症が流行している のに、会社に出勤してください。
→感染症が流行している のに、会社に出勤した。
3.ても
事実の逆接
事実の逆接 に用います。
- たくさん勉強し ても、成績が上がりません。
仮定の逆接
仮定の逆接 に用います。まだ本当に起きていないことの逆接です。
- 明日雨が降っ ても、運動会は行われます。
まとめ
- 「けれども」は事実の逆接、前置きに用いられる
- 「のに」は事実の逆接に用いられる。驚きや失望などの気持ちがある
- 「ても」は事実の逆接と仮定の逆接に用いられる
けれども | のに | ても | |
事実の逆接 | 〇 | 〇 | 〇 |
仮定の逆接 | × | × | 〇 |
前置き | 〇 | × | × |
驚きや失望などの気持ち | × | 〇 | × |
後ろに命令、依頼などを置ける | 〇 | × | 〇 |