日本語教育能力検定試験(Japanese Language Teaching Competency Test)は、日本語教育を行う専門家として、基礎的水準に達しているかを検定する試験です。
公益財団法人日本国際教育支援協会が主催し、公益社団法人日本語教育学会が認定しています。
国家資格ではありませんが、合格した人は日本語教師の「有資格者」となります。日本語教師になるための唯一の資格といってよいでしょう。
特に、日本国内で法務省が告示する日本語学校で働くには、この資格が必要です。(ほかには、学士の学位をもち、文化庁認定の「日本語教師養成講座(420時間)」を修了する / 大学または大学院で日本語教育に関する主専攻プログラムか副専攻プログラムのいずれかを修了する)
合格率は?
合格率は平均20%台です。難関試験といってよいでしょう。
受験者と合格者数
平成30年度の受験者数は8586人で、合格者は1937人です。
男女比
受験者は女性が多いのが特徴です。
平成30年度の受験者では、女性は4833人、男性は1968人です。
試験の実施される回数は?
試験は1年に一回のみで、10月に行われます。ほかの試験と比べて試験が少ないのも特徴です。試験は全国7都市(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡)で開催されます。
合否発表は、12月の後半です。郵送で来ます。
受験料は?
受験料は10,600 円です(2018年現在)。*令和3年度は、受験料が値上がりしています。
出願方法
受験案内を全国の主要書店か、凡人社のオンラインストアで購入します。
定価は400円です。こちらの案内に従って願書を提出し、受験料を振り込みます。
毎年の出願期間は、だいたい6月の後半から8月の中旬までです。
試験範囲
試験は、試験Ⅰ・試験Ⅱ・試験Ⅲの三部構成です。試験Ⅱは聴解試験、試験Ⅲは作文試験があります。
配点は、試験Iが100点、試験IIが40点、試験IIIが100点の合計240点満点です。
範囲は、「社会・文化・地域」「言語と社会」「言語と心理」「言語と教育」「言語一般」です。文法、日本語教授法、異文化コミュニケーション、留学生に関する問題など、出題範囲が非常に幅広いのが特徴です。
勉強方法は?
独学と通信や通学講座を利用する方法の2つがあります。
独学での勉強方法
私は独学で勉強して合格しました。独学に関しては以下の記事が参考になります。
過去問の手に入れ方
日本語教育能力検定試験は過去問が非常に重要です。
過去問は本屋さんに置いてないことも多いので、Amazonを利用すると便利です。以下の記事も参考になります。
参考書
参考書は以下の記事が参考になります。
通信講座
通信講座に関しては以下の記事が参考になります。