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比較言語学と対照言語学まとめ

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比較言語学と対照言語学のまとめです。

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比較言語学(comparative linguistics)

2つ以上の言語を時間・歴史的な流れの変化(通時的)から比較し、それらの共通の起源である「祖語」を明らかにしようとするものです。

祖語とは、一つの言語が時代とともに分かれて変化し、長い時間を経て2つ以上の異なる言語となった際の、もとの言語を指します。

系統的に関係のある言語(英語とドイツ語など)を対象とします。

対照言語学(contrastive linguistics )

同時期の2つ以上の言語を比べて相違点や共通点を明らかにしようとする、共時的な研究です。

時間・歴史的な変化や、系統は考えません。

対照言語学は、学習者の母語の特徴が学習言語の習得にマイナスの影響を与えるという「母語干渉(負の転移)」を学習上の大きな問題と考えます。

また、言語間の特徴、類似点や相違点を類型的な見方で分類し、それらの現象を説明しようとするものが言語類型論です。

母語干渉(負の転移)

母語干渉の例としては、中国人の日本語学習者が「広いの教室」と「の」を誤用する場合があります。

これは、母国語としての中国語が母語干渉をしていると考えられます。中国語の「的」を「の」として使っているからです。

対照言語学は、学習者の母語と学習言語の違いが大きいほど習得が難しいと考えました。

ただし、現在では母語と学習言語の違いの大きさと学習の難しさは比例しないと考えられ、言語教育では重視されなくなっています。

また、最近の研究で、母語の影響がプラスに働く場合もある(正の転移)ことがわかっています。

まとめ

比較言語学は通時的(時間・歴史的)、対象言語学は共時的(同時期)と覚えると良いかもしれません。

  • 比較言語学は、2つかそれ以上の言語を時間・歴史的な流れの変化(通時的)から比較し、それらの共通の起源である「祖語」を明らかにしようとする
  • 対照言語学は、同時期の2つ以上の言語を比べて相違点や共通点を明らかにしようとする、共時的な研究。系統や歴史的な関係は考えない
  • 対照言語学は、学習者の母語の特徴が学習言語の習得にマイナスの影響を与えるという「母語干渉(負の転移)」を学習上の大きな問題と考える

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