日本語教育能力検定試験によく出題される、国内の日本語学習者に関する情報(平成28年度)をまとめました。文化庁や文部科学省から出されている以下の統計などを参考にしました。
http://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/nihongokyoiku_jittai/h28/pdf/h28_zenbun.pdf
「国内の日本語学習者数は(平成28年)」
国内の日本語学習者数は「21万7881人」です(平成28年)。平成27年より増えているようです。
1983年は約2万5000人、2001年には約10万人、2006年には約15万人です。とても速いスピードで学習者が増えています。
「海外の日本語学習者は減少?」
一方で、海外各国での日本語学習者は減少しているようです。
2015年の各国の学習者数は「365万1715人」です。2012年は「398万5669人」ですので、減少しています。
以下が国際交流基金の調査結果です。
https://www.jpf.go.jp/j/about/press/2016/dl/2016-057-2.pdf
「国内の学習者の出身国別(平成28年)」
「中国」が最多の7万3430人(33.7%)、次が「ベトナム」の「4万4797人(20.6%)、その次が「ネパール」の1万852人(5.0%)です(平成28年度)。
特にベトナム出身の学習者が増えているようです。
(1)中国>(2)ベトナム>(3)ネパール(平成28年度)
平成24年度は中国、韓国、ベトナムの順番でした。最近になって、ベトナムとネパールの学習者が急増しているようです。
「国内の日本語教育実施機関・施設等数(平成28年)」
国内における日本語教育実施機関・施設等数は「2111」です。
具体的には、「大学等機関」「地域の日本語教室」「日本語学校」があります。
一番多いのが日本語学校、次が大学等機関、最後に地域の日本語教室という順番です。
(1)「日本語学校」>(2)「大学等機関」>(3)「地域の日本語教室」
「国内の日本語教師数(平成28年)」
国内の日本語教師数は「3万7967人」です(平成28年)。
「外国人児童生徒(平成28年)」
「母語別の外国人児童生徒数(平成28年)」
ポルトガル語25.6%、中国語 23.9%、フィリピノ語 18.3%(17.6%)、スペイン
語 10.5%です(平成28年)。これらの4言語で全体の78.2%を占めます。
(1)ポルトガル語 >(2)中国語 >(3)フィリピノ語 >(4)スペイン語
「自治体別の外国人児童生徒数(平成28年)」
愛知県、神奈川県、東京都の順番です(平成28年)。これは以前と変わっていないようです。
(1)愛知県>(2)神奈川県>(3)東京都
また、2010年から2014年の動向としては、外国人児童生徒数は横ばいですが、日本国籍の児童生徒は増加しているそうです。