テストの採点のまとめ-後光効果、ラベリング効果、系列効果、中心化傾向、寛容効果、対比誤差

日本語教育能力検定試験に出る「テストの採点」のまとめです。

日本語教師になるとテストを採点する機会があります。教師も人間ですので、教師の個人的な感情などが採点に影響することがよくあります。

そのため、テストの採点をする際に注意するべき点などを紹介します。

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後光効果(ハロー・エフェクト、ハロー効果)

評価の対象とは別の要素が採点に影響を及ぼす現象です。

作文の採点をしていて、字がきれいな作文を見ると、それだけで点数を高くしてしまうことです。

これは私も実際に作文の採点をしていて経験があります。

ラベリング効果

学習者に対する教師の先入観や固定観念が採点に影響を及ぼす現象です。

普段真面目に一生懸命頑張っているという印象のある学生に対して、教師はテストの点数を高くしてしまうことです。逆に、普段印象のあまり良くない学生に対しては、テストの採点が厳しくなるということもあります。

系列効果

情報の最初と最後は覚えていても、中間は忘れやすい現象です。

日本語教育の文脈では、作文の採点の際に出来の悪い作文が続いた後に出来の良い作文を見ると、通常よりも点数を高くしてしまうことです。逆に、出来の良い作文が続いた後に出来の悪い作文を見ると、通常よりも点数を低くしてしまいます。

中心化傾向

テストの採点が高くも低くもない得点に集中する傾向です。

5段階評価では3が多くなったり、アンケートだと「どちらとも言えない」が一番多くなることです。

寛容効果 / 寛大効果

教師の個人的な感情が採点に影響を及ぼす現象です。

心理学的な説明では、他者の良い面は過大に評価し、悪い面は過小評価することです。結果的に他者への評価は、実際よりも好意的なものになる傾向があります。

対比誤差

絶対的な採点基準ではなく、採点者自身(あるいは別の誰か)を基準にして評価をする現象です。

採点の話ではありませんが、たとえば英語が苦手な面接官が面接をする場合、英語が得意な面接者に対しては、面接者の評価を必要以上に良くしてしまうことがあります。これは、面接官は英語が苦手な自分を基準にして評価したからです。

その結果、評価される人の評価を過大あるいは、過小に評価してしまう危険性があります。

まとめ

  • 後光効果-評価の対象とは別の要素が採点に影響を及ぼす現象
  • ラベリング効果-学習者に対する教師の印象が採点に影響を及ぼす現象
  • 系列効果-情報の最初と最後は覚えていても、中間は忘れやすい現象
  • 中心化傾向-テストの採点が高くも低くもない得点に集中する傾向
  • 寛容効果 / 寛大効果-他者の良い面は過大に評価し、悪い面は過小評価する現象(教師の個人的な感情が採点に影響を及ぼすこと)
  • 対比誤差-絶対的な採点基準ではなく、採点者自身(あるいは別の誰か)を基準にして評価をする現象

テスト

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