タスク中心の教授法とは?




タスク中心の教授法は、現実の様々な場面で実際に使われる言葉に注目します。学生は学習する目標言語を使用して、意味のあるタスクを行います。

具体的なタスクの例として、「医者の診察」や「(仕事などの)面接」、「カスタマーサービスへの問い合わせ」などがあります。

評価は主にタスクの結果に基づいて行われます。言い換えれば、正しい言語形式よりも、現実場面のタスクを適切に終わらすことができたかどうかに注目します。

効果として、目標言語の向上や学生の自信が高まることが挙げられます。

タスクの定義

タスクの定義は4つあります。

  1. タスクは(実用的な)意味に焦点を当てること。
  2. タスクには「ギャップ」があること(Prabhuは「インフォメーションギャップ」、「推論ギャップ」、「オピニオンギャップ」の3つのギャップを提唱した)。
  3. 参加者はタスクを完了するのに必要な言語資源を選ぶこと。
  4. タスクには、明確で非言語的な「結果」があること。(不確定、曖昧な結果ではない)

タスクの実行手順

「プレタスク」

まず、生徒の背景知識を活性化させます。

さらに、「弱い」形では、教師は生徒に主要な語彙や文法を前もって教えます。これは従来のPPP型授業(PPP)と近いものになります。

「強力な」形では、教師は生徒に前もって語彙などは教えず、生徒は自分で適切な言葉を選ぶ必要があります。

講師は実際にやってみせたり、画像や音声、動画を見せることでタスクの見本を示すこともできます。

「タスクの実行」

通常、小さなグループに分かれてタスクを行います。

タスクで特定の役割を持つ場合は別ですが、それ以外では教師の役割はオブザーバー(観察者/監督者)またはカウンセラーに制限されます。これは生徒が主体の活動にするためです。

「レビュー」

もし学習者がタスクで作品を作成した場合(例: 文章や、モンタージュ、プレゼンテーション、音声・動画記録的など)は、お互いの作品を見て建設的な感想を言い合います。

タスクの完成が長期間(数週間)に渡る場合や、意見を言い合うことでタスクを完成させていくタイプの場合は、プロジェクトベースの学習と似ています。

タスクの種類

1.「インフォメーション・ギャップ」

与えられた情報をある人から別の人へ、またはある場所から別の場所へ伝えることです。

1つの例は、ペアの片方同士がそれぞれ情報の一部(例えば、不完全な画像)を持ち、それをお互いに口頭で伝え合う活動です。

もう1つの例は、バラバラの文章を使用して1つの表の文章を完成させることです。

この活動には正しい情報を選択する活動も含まる場合もあります。学習者は完全性と正確性のある情報を伝達しなければなりません。

2.「推論ギャップ」

推論ギャップ活動は、与えられた情報から推論や関係またはパターンの認識を通じて新しい情報を導きだす活動です。

1つの例は、与えられた授業の時間割に基づいて先生の授業の時間割を組み立てることです。

もう1つは、与えられた目的や制約に基づいて最善な行動(例えば、最も安いもの、最も速いもの)を決めることです。

この活動は、インフォメーション・ギャップ活動と同じく、情報を把握して伝達することを必要とします。しかし、活動で伝達される情報は最初に把握した情報と同じものではありません(新しい情報が含まれる)

3.「オピニオン・ギャップ」

オピニオン・ギャップ活動は、与えられた状況に対する個人の好み、感情、態度を明確化して示すことです。

1つの例はストーリーを完成させる活動です。 もう一つは社会問題に関するディスカッションです。

この活動には、実際の情報を使用して個人の意見を正当化することも含まれるかもしれません。しかし、何が正しく何が間違っているかを客観的に判断しません。また、常に同じ結果となることを期待しません。

参考記事:Task-based language learning

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