日本語の「可能」には2つの意味があります。
それぞれ紹介します。
1.能力可能
その人の持つ能力により、できる・できないを表します。
彼は自転車に乗れる。
この場合、彼は自転車に乗る能力があることを意味します。
2.状況可能
状況や条件により、できる・できないを表します。
自転車が盗まれたので、乗れない。
この場合、自転車に乗る能力はありますが、自転車が盗まれたという状況により、乗れないことを意味します。
可能形の作り方
第1グループの動詞
辞書形の最後の「u」を「e」に変えて、「る(ru)」をつけます。
書く→書ける kaku →kakeru
行く→行ける iku →ikeru
第2グループの動詞
辞書形の最後の「る(ru)」を取って「られる(rareru)」を加えます。
見る→見られる miru → mirareru
食べる→食べられる taberu → taberareru
ちなみに、「られる」の「ら」が抜けて「れる」になるのが、ら抜き言葉です。(見られる→見れる)
第3グループの動詞
する→できる
来る→来れる
可能形を持たない動詞に注意
可能や自発の意味を持つ動詞(聞こえる、見える、できる)、無意志動詞 (ある、要るなど)、その他(知る、わかる など)は可能形を持ちません。
聞こえる→ ×聞こえられる
ある→× あれない
知る→×知れない
まとめ
- 能力可能=その人の持つ能力により、できる・できないを表す(自転車に乗れる)
- 状況可能=状況や条件により、できる・できないを表す(自転車が盗まれたので、乗れない)
- 第1グループの動詞=「u」を「e」に変えて、「る(ru)」をつける(書く→書ける)
- 第2グループの動詞=「る(ru)」を取って「られる(rareru)」を加える(見る→見られる)
- 第3グループの動詞=する→できる、来る→来れる