日本語の文の「うなぎ文」について紹介します。
うなぎ文とは?
「うなぎ文」とは、飲食店で注文する際に、「君は何を食べる?」と聞かれ、「僕はうなぎだ」と答える時に用いられる文です。
文をそのまま取ると、「僕=うなぎ」という変な意味になりますが、これは「僕はうなぎを食べる」「僕はうなぎを注文する」という文の省略と考えられます。
「うなぎ文」を取り上げたのは?
うなぎ文は、日本語研究の第一人者である金田一晴彦氏によって最初に取り上げられました。
そして、それを研究した奥津敬一郎氏が著書『「ボクハウナギダ」の文法』で「うなぎ文」と名付けました。
「うなぎ文」のバリエーション
今はあまり「うなぎだ」とは言いませんが、このバリエーションはいくつかあり、現在でもよく使われていると思います。
たとえば、出身地を聞かれた時に「私は東京です」とよく言いますが、これもうなぎ文の一種と考えられます。
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