「だけ」と「ばかり」の違いを紹介します。
ばかり=多い
ばかりは「多い」ことに重点を置く取り立て表現です。
量や回数などが多いという話し手の気持ちを表します。
- 弟は毎日ゲーム ばかり して、勉強しない。(ゲームをする回数が多い)
- 父は毎日酒 ばかり 飲んで、働かない。(酒を飲む量が多い)
多いことに不満を持ち、強調する表現=ばっかり
また、「~ばっかり」は多いことに不満を持ち、それを強調する話し言葉です。
- うそ ばっかり 言うなよ!
だけ=限定
一方、だけは「限定」に重点を置く取り立て表現です。それ以外のものは存在しないという意味です。
- 太郎 だけ 出席した。(出席したのは太郎以外いない)。
「にだけ」と「だけに」
また、「だけ」は格助詞「に」とともに用い、「にだけ」と「だけに」の両方の順番が可能です。
- 太郎 だけに 話す
- 太郎 にだけ 話す
だけ・ばかり+が/を
「だけ・ばかり」の両方の文では格助詞「が/を」が削除されません。
- 太郎 だけが 英語を話せる
- 毎日酒 ばかりを 飲んではいけません。