「~らしい」「~のようだ」「~かもしれない」「~でしょう」の違いを紹介します。
ちなみに、英語では「I hear (that)~/It seems that」、中国語では「听说tīngshuō/好像hǎoxiàng」などの表現です。
1.「~らしい」
「らしい(推量、伝聞)」
「~らしい」は「推量、伝聞」です。外部に推量の根拠となる情報があります。
例:
- 医者によると彼は病気らしい。
- 天気予報によると明日は雪らしい。
「らしい(典型)」
また、「~らしい」には「典型」の意味もあります。「何か(名詞)の典型的な性質を持っている」という意味でも使われます。
例:
- あの人は男らしい。
- あの人は女らしくない。
肯定する場合はプラスの評価となり、否定する場合はマイナスの評価となることが多いようです。
「ぽい(典型)」
典型の「らしい」と似た表現に「~ぽい」があります。これは口語的です。
例:彼女は日本人ぽい。
2.「~のようだ」
「推量判断(~のようだ)」
~のようだは「推量判断」を意味します。
話し手が見たり聞いたりした情報を根拠にして、推量判断することです。
そのため、推量には自分の責任が含まれます。
例:
- 彼は病気のようだ。
- 明日は雪のようだ。
「ように(目標)」
「~ように」で目標を意味もあります。
例:合格できるように一生懸命勉強する。
「ように(比喩・例示)」
「~ように」で比喩・例示の意味もあります。
例:蝶のように舞う。
3.「~かもしれない」
本当かどうかわからないことを話者が推量する言い方です。
例:
- 彼は病気かもしれない。
- 明日は雪かもしれない。
4.「~でしょう」
「でしょう(推量)」
話し手が確認していないことを推量する言い方です。
はっきり言い切ることを差し控え、断定を保留します。
例:
- 彼は病気でしょう。
- 明日は雪でしょう。
「でしょう(同情)」
相手に同情する言い方もあります。
例:それは大変だったでしょう。
「でしょう(丁寧に聞く)」
丁寧に聞く言い方もあります。
例:駅はどこでしょうか。