「こと」と「の」は動詞を名詞化する働きがあります。
基本的に「こと」と「の」はどちらも使えますが、条件によってどちらか一方しか使えない場合があります。
そこで、「こと」しか使えない場合と、「の」しか使えない場合を紹介します。
「こと」しか使えない場合
1.「です・だ・である」の前
「です・だ・である」の前は「こと」しか使えません。
こと + です だ である
- 私の趣味は映画を見る こと です。
私の趣味は映画を見る の です。
2.「定型表現」
「~ことにする」「~ことになる」などの定型表現は、「こと」しか使えません。
こと + にする になる
- 私は映画を見る こと にする。
私は映画を見るの に する。
「の」しか使えない場合
1.「見る」「聞く」「感じる」などの知覚を表す動詞の前
知覚を表す動詞の前では「の」しか使えません。
の + 見る 聞く 感じる
- 私は彼が歌う の を聞いた。
私は彼が歌う こと を聞いた。
2.「止める」「手伝う」「待つ」の前
「止める」「手伝う」「待つ」の前は「の」しか使えません。
の + 止める 手伝う 待つ
- 料理を作る の を手伝う。
料理を作る こと を手伝う。
3.話し言葉
また、「の」は話し言葉でよく使います。
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