日本語の「から」と「ので」の違いを紹介します。
どちらも原因・理由を述べる接続助詞です。
ただし、(1)文体、(2)主観性、(3)意志表現、(4)丁寧度で違いがあります。
1.「文体」
「から」は話し言葉です。作文では使えません。「ので」も基本は話し言葉ですが、書き言葉に使うこともあります。そのため、作文では「ので」を使います。
- 「から」=話し言葉
- 「ので」=書き言葉
2.「主観性」
「から」は主観的です。話し手の気持ちや感情を表します。「ので」は客観的です。物事の因果関係や、事実関係を表します。
- 「から」=主観的
- 「ので」=客観的
3.「意志表現」
「から」は様々な意志表現ができます。「ので」は命令などの強い意志表現はできません。
- よい子だからおとなしくしなさい
- よい子なのでおとなしくしなさい
*ただし、のでの後に命令が来る文もいくつかあるようです(例:かけ込み乗車は危険なので止めましょう)。
- から=(様々な)意志表現ができる
- ので=(強い)意志表現ができない
4.「丁寧度」
「から」は丁寧ではありません。「ので」は丁寧です。
柔らかい言い方になるので、最近では女性が「ので」をよく使うとも言われます。
- から=丁寧ではない
- ので=丁寧
まとめ
まとめは以下です。
- から=話し言葉、主観的、意志表現ができる、丁寧ではない
- ので=書き言葉、客観的、意志表現ができない、丁寧
テスト
[WpProQuiz 19]