聞く技能の指導で出てくる、「ディクトグロス」と「ディクトコンポ」を紹介します。
ディクトグロス(dictgloss)
先生は、まとまりのある短い文章を普通のスピードで読み上げます。
生徒たちはそれを聞いて、キーワードのメモを取ります。
その後個別に、またはグループに分かれて、元の文章と同じになるように、文章を復元します。
その後、個人またはグループがそれぞれの復元した文章を発表し、ディスカッションを行います。
また、初歩的な生徒には、いくつかの単語を事前にボードに書いておき、説明を加えておくこともできます。
ディクトコンポ(dictocomp)
先生は短い段落(paragraph)を何度か読み上げます。生徒は段落が読まれるたびに注意深く聞きます。
先生が最後の段落を読み終えた後、生徒は元の文章にできるだけ近い形で復元します。
注意が必要なのは、ディクトコンポでは、基本的にメモを取ることができません。
正確に覚えていることを書くという点でディクテーションの練習になりますが、一方で文章が意味を成すように書かなければならない点で、作文の練習になります。
まとめ
2つとも聞く練習になりますが、2つは似ているので、違いがわかりにくいです。
一番わかりやすい違いは、聞いている時に「メモを取るか取らないか」のように思われます。