日本語教育能力検定試験によく出るニューカマーのまとめです。
ニューカマーとは?
1970年代以降に来日し、長期滞在する外国人のことです。
英語の「newcomer」ですね。
ニューカマーの登場以降、日本語学習者の多様化が急速に拡大しました。
主なニューカマー
1.インドシナ難民
1975年以降、インドシナでの政治的な迫害を逃れる人が、ボートピープルとして国外に脱出しました。その人たちが日本にも来ました。
日本政府は当初受け入れに消極的でしたが、1981年の難民条約への加盟をきっかけに、難民認定制度が設けられ、受け入れが拡大しました。
80年代には、定住促進センター、国際救援センターが設けられました。
その後、2005年でインドネシア難民の受け入れは終了しました。
2.中国帰国者
中国残留孤児、中国残留婦人とその家族の総称を中国帰国者と言います。
中国残留孤児は中国人に育てられた子供、中国残留婦人は中国人と結婚した女性です。
戦前に満蒙開拓団として送りこまれ、終戦間際に日本に帰国できなかった人たちです。
1972年の日中国交正常化をきっかけに調査が行われ、永住帰国の道が開かれました。
しかし、言葉の壁や文化の違いから日本になじめない人が多く出ました。
その後、全国7か所に中国帰国者支援・交流センターが設けられ、支援と交流が行われています。
中国帰国者支援交流センター
- 中国帰国者=中国残留孤児、中国残留婦人とその家族
- 中国残留孤児=中国人に育てられた子供
- 中国残留婦人=中国人と結婚した女性
3.南米日系人
バブル経済以降の人手不足から、1990年に出入国管理及び難民認定法が改正され、日系人に定住者の資格が与えられました。
その結果、ブラジルやペルーなどの中南米の日系人が多く来日しました。
日系人児童の生徒が増加し、日本語指導をどのように行うかが問題となっています。
また、不況で仕事を失う日系人も増加しました。
4.農村花嫁
嫁不足に苦しむ東北の農村部で、農家の男性と国際結婚をしたアジア人女性です。
まとめ
- ニューカマー=1970年代以降に来日し、長期滞在する外国人
- 主なニューカマー=インドシナ難民、中国帰国者、南米日系人、農村花嫁