日本語教師のメリットの一つは、年齢が若くなくても働ける点です。
60代70代で働いている人も珍しくありません。さらに、経験もあまり問われないので、何歳からでも始められます。
たとえば、以下の求人は関東の日本語学校の求人です。70代の人も活躍しているそうです。
年齢経験不問。30代から70代まで幅広い年齢の教員が活躍。
個人的には、むしろ年齢が高い人のほうが日本語教師に向いているとさえ思います。
それでは、なぜ日本語教師は年齢が関係ないのでしょうか?自分の経験などから少し考えてみました。
1.経験豊富な先生が求められる
特に日本で働くことを希望している生徒を教えるときは、社会人経験が豊富にある人が求められると思います。
ビジネスに関した日本語は日本で社会人経験がある人のほうが教えやすいですし、日本社会や文化について教える時にも役に立つと思います。
私も以前外国の仕事に応募したとき、社会人経験を必ず聞かれました。
2.年齢の高い先生のほうが授業がうまくいく
これは日本語教師に限らないかもしれませんが、年齢が若い先生は生徒と友だちのような感じになってしまい、先生と生徒という関係を作りづらくなります。
そのため、メリハリのある授業ができにくくなります。
一方、年齢が高いと、それだけで先生と生徒という関係が作りやすいと思います。
また、これは個人的な印象ですが、特に東南アジアの生徒は年上の人を敬う気持ちが強く、また教え方も威厳のあるものに慣れているため、高齢の人のほうが教えやすいと思います。
3.働き方を選べる
日本語教師は働き方が多様です。専任講師としてフルタイムで働くこともできますし、週2、3日だけ非常勤講師として働くこともできます。
さらに、最近は在宅でできるオンラインの日本語教師や、フリーランスの人も増えています。
そのため、たとえば高齢の人で体力に自信のないという人や、定年した人でフルタイムではなくパートで働きたい人など、多様なニーズに合わせた多様な働き方が可能です。
4.売り手市場
現在は留学生が増え、日本語学校も増えています。そのため、日本語教師が不足しており、求人は多いです。年齢が高くても、未経験でも働く機会が多くあります。
5.AIに負けない
AI(人工知能)の進化は目覚ましく、人間の仕事がAIに奪われると言われます。
しかし、日本語教師はAIに奪われにくい仕事の一つです。以下の記事でもAIに奪われにくい仕事の一つに日本語教師が入っています。
まとめ
日本語教師は働くのに年齢制限が多くある日本で、高齢の人でも働きやすい貴重な仕事です。さらに、経験豊富な人が求められるため、高齢であることがプラスになる仕事でもあると思います。
さらに、多様な働き方ができるので、体力に自信のない人でも働けます。今後もAIに仕事を奪われにくいのも大きなメリットです。
未経験の人は養成講座に通うか資格が必要
ただし、日本語教師未経験の人が働くには、一般的に養成講座に通うか、日本語教育能力検定試験に合格が必要です。
養成講座は修了すれば働く機会が得られますが、最近は基準が厳しくなっていて、養成講座を修了しただけでは働けないケースがあるようです。
おすすめは日本語教育能力検定試験に合格することです。この試験に合格すれば、経験や学歴に関係なく、すぐに働く資格が得られます。また、将来的には国家資格になる可能性もあると言われています。
試験は年に1回で試験範囲が広く、合格するのは難しい試験ですが、確実に対策をすれば合格できると思います。
おすすめは「<検定合格率66.3%>「NAFL日本語教師養成プログラム」」などの通信講座を利用することです。時間をかけて勉強すれば合格できる試験ですので、時間に余裕のあるシニアの人にもおすすめです。