「友だち と 会う」と「友だち に 会う」は、「と」と「に」の両方が使えます。
しかし、「友だち と けんかする」は言えても、「友だち に けんかする」とは言えません。
それでは、「と」と「に」の違いは何でしょうか?
と=相互的な動作、に=一方的な動作
「と」は相互的な動作に使います。たとえば「けんか」は相手とお互いに行う動作で、一方的にはできません。そのため、「友だち と けんかをする」は正しいです。
一方、「に」は一方的な動作に使うので、「友だち に けんかをする」は間違いです。
ほかに、「結婚する」も相互的な動作なので、「彼女 と 結婚する」は正しいですが、「彼女 に 結婚する」は間違いです。
- 〇 友だち と けんかする / ×
友だち に けんかする - 〇 彼女 と 結婚する / ×
彼女 に 結婚する
「会う」「話す」はどちらでも使える
「会う」「話す」などの動詞は、「と」と「に」どちらでも使えます。
- 友だち と 会う / 友だち に 会う 〇
- 友だち と 話す / 友だち に 話す 〇
ただし、この場合でも、「と」は相互的な動作、「に」は一方的な動作を表します。
たとえば、「事前に会う約束をしていた」場合は「友だち と 会う」が正しいですが、「約束をしていなくて、偶然会った」場合は、「友だち に 会う」のほうが正しいです。
また、相談を聞いてもらうなど、こちらが一方的に話す場合は「友だち に 話す」が正しいです。
まとめ
- 「と」は相互的な動作、「に」は一方的な動作に使う
- けんかする、結婚するは「と」を使う
- 「会う」「話す」などは両方使える