日本語の「わけ」と「はず」の違いはなんでしょうか。
日本語教師になると違いを聞かれることもあるかもしれません。
そこで、「わけ」と「はず」の違いを調べてみました。
1.「わけ」=客観的、はず=主観的
「わけ」は「客観的」なのが特徴です。ある事実を基に論理的に考え出された結論を意味します。
一方、「はず」は「主観的」なのが特徴です。推理による意見に近いため、より不確実です。
2.未来のことは「はず」を使い、「わけ」は使えない
未来についての文は「はず」を使い、「わけ」は使えません。
- 明日は晴れるはずだ。
明日は晴れるわけだ。
3.「わけ」は話者の独り言
「わけ」は、話者が何かの原因の理由に納得して1人でつぶやく意味があります。
たとえば、ある生徒の元気がありません。なぜか理由はわかりません。しかし、後からその生徒が失恋したと知ります。そんな時に、「なるほど。だから彼は元気がなかったわけだ」などと言います。
ほかにも区別の仕方があるようですが、とりえあえずはこの違いを覚えておくと良いのかもしれません。私も現在勉強中です。
また、以下のような論文もあるようです。
https://repository.tufs.ac.jp/bitstream/10108/20942/1/jlc028002.pdf