日本語研究を行った外国人を紹介します。
1.ジョアン・ロドリゲス(1561年(1562年)~ 1633年)
ポルトガル人の宣教師です。1577年に来日し、卓抜な日本語力により通訳として活躍し、秀吉や家康の知遇も受けました。
著書として、『日本大文典』(『日本語文典』)『日本小文典』『日本教会史』があります。
『日本大文典』は、慶長9~13年(1604~1608)に出版された日本語の文法書です。
日本語を学ぶヨーロッパ人初心者のために書かれたもので、ロ語の文法を中心に、発音、敬語、文体、さらに日本人の命名法、各種の位階名などを解説し、日本語上達法にまで説いています。
さらに、これを簡約にしたものが『日本小文典』で、20年後にマカオで出版されています。
リンク
2.バジル・ホール・チェンバレン(1850年~1935年)
イギリス人の日本研究家です。明治時代にお雇い外国人として来日しました。
東京帝国大学で博言学(言語学)を担当しました。
また、日本についての事典である『日本事物誌』や『口語日本語ハンドブック』などといった多くの日本語の文典を執筆しました。
ほかに、『古事記』などの英訳、アイヌや琉球の研究でも知られています。
リンク
3.ジェームス・カーティス・ヘボン(1815年~1911年)
アメリカ人の医師で宣教師です。幕末に訪日し、横浜で医療活動に従事しました。
聖書の日本語訳のほか、初の和英辞典である『和英語林集成』を編集しました。
ヘボン式ローマ字の考案者としても知られています。
さらに、東京で明治学院(現在の明治学院高等学校・明治学院大学)を創設して初代総理に就任しています。
リンク
まとめ
- ジョアン・ロドリゲス=ポルトガル人宣教師。日本語の文法書『日本大文典』などを執筆
- バジル・ホール・チェンバレン=イギリス人の日本研究家。東京帝国大学で博言学(言語学)を担当。『日本事物誌』など、日本語に関する文献を多数執筆
- ジェームス・カーティス・ヘボン=アメリカ人の医師で宣教師。初の和英辞典である『和英語林集成』を執筆。ヘボン式ローマ字を考案、明治学院大学を創設。聖書の日本語訳
リンク