グライスの協調の原理は、イギリスの哲学者・言語学者のポール・グライス(Herbert Paul Grice)が提案した会話の原理です。
これは、会話を効率的に進めるために人が暗黙的に従う(または従うべきである)戒律のようなものです。この原理に従わないと、会話がうまくいかなくなります。
協調の原理には、質の原理、量の原理、関係性の原理、明確さの原理の4つがあります。
質の原理(Quality)
情報が正確であることです。
自分で間違っていると思うことや、証拠がないと思うことは言わないようにします。
量の原理(Quantity)
情報の量が適切であることです。
会話で求められている情報を言います。求められているものよりも多くの情報は言わないようにします。
以前、就活の面接での回答(今日はどうやってここまで来ましたか)が話題になりました。これは、量の原理に違反している(求められているよりも多くの情報)ので、多くの人が違和感を感じたのではないでしょうか・・・。
就活なんてするもんじゃないな pic.twitter.com/MEusgEiYop
— 魔法少女プリティ☆オコメンティ (@Okomenty) 2018年8月14日
関係性の原理(Relation)
情報に関連性があることです。
明確さの原理(Manner)
情報が明確であることです。
あいまいな表現、多義的となりうる内容は言わないようにします。内容は簡潔にします。順序立てます。
テスト
[WpProQuiz 29]