日本語教育能力検定試験では、膠着語(こうちゃくご)、屈折語(くっせつご)、孤立語(こりつご)に関する問題が出ます。
これは、言語を「形態的類型論」から分類したものです。世界の言語は、この3つのタイプに分けられます。ちなみに、日本語は「膠着語」です。
それぞれの用語をまとめました。
「膠着語(こうちゃくご)」
助詞や助動詞を接着剤のように単語にくっつけ、文章を表現する語です。「膠」は接着剤として使われるニカワのことです。助詞は「が」「は」「を」などのことです。
膠着語の例
- 日本語
- 韓国語
- モンゴル語
- トルコ語
- フィンランド語
- ハンガリー語
- タミル語
- ウイグル語
- ウズベク語
など。
「屈折語(くっせつご)」
単語の形を変化させて文章を表現する語です。英語が代表的です。
屈折語の例
- 英語
- ラテン語
- ギリシャ語
- ロシア語
- ドイツ語
- アラビア語
など。
「孤立語(こりつご)」
単語の形は変化せず、単語を並べる順番で文章が決まる語です。語順が重要になります。中国語が代表的です。
孤立語の例
- 中国語
- ベトナム語
- ラオス語
- タイ語
- クメール語
- サモア語
など。
以上です。試験では、世界の言語がどの分類に当たるのか出題されることがあります。
ちなみに、「統語的類型論」では「SVO」で言語を分類します。
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