日本語教育能力検定試験には、「後行シラバス(a posteriori syllabus)」が出てきます。
試験対策としては「学習する人の要望を基に毎回の授業の内容を決め、授業が終わった後に全体が見えてくるもの」と覚えておけば良いですが、他の特徴もいくつか紹介します。
後行シラバス(a posteriori syllabus)の特徴
- 事前にシラバスの内容は決めない。授業を通してシラバスの内容が出現する
- 授業で教える内容は、まだ学習されていないという前提に基づく
- 学習のプロセスに焦点を当てる
- 学生が行うアクティビティの種類(これは事前に指定します)に焦点を当てる
- 授業の終了後に、授業で達成したことを記録する。
- コミュニティ・ランゲージ・ラーニング(CLL)などで用いられる
後行シラバス(a posteriori syllabus)と反対のものが先行シラバス(a priori syllabus)です。先行シラバスは、事前に教える内容を決めておくシラバスで、一般的なシラバスは先行シラバスです。
参考記事:Applied Linguistics to Foreign Language Teaching and Learning / An ELT Glossary : A-Priori Syllabus / A-Posteriori Syllabus