バイリンガル教育のまとめです。
バイリンガル教育とはバイリンガルの子どもに対する教育、またはバイリンガルの子どもを育てる教育のことです。
バイリンガル教育の種類
バイリンガル教育には、二言語使用に消極的なバイリンガル教育と、積極的なバイリンガル教育があります。
消極的なバイリンガル教育
二言語使用に消極的なバイリンガル教育は、移行型バイリンガル教育とサブマージョン・プログラムがあります。
移行型バイリンガル教育
少数派言語(家庭での使用)から多数派言語(社会での使用)への移行を目標とする教育です。
サブマージョン・プログラム
少数派言語を話す子どもに対して、多数派言語のみで行う教育です。
積極的なバイリンガル教育
二言語使用に積極的なバイリンガル教育は、維持型バイリンガル教育(相続言語バイリンガル教育)とイマージョン・プログラムがあります。
維持型バイリンガル教育(相続言語バイリンガル教育)
子どもの少数派言語能力を伸ばし、文化的アイデンティティーの強化を目標とします。
イマージョン・プログラム
第二言語で学校の教科を教えることです。
開始時期と全面的か部分的かでそれぞれ分けられます。
<開始時期>
- 早期イマージョン=幼稚園や小学校低学年で開始
- 中期イマージョン=小学校高学年で開始
- 後期イマージョン=中等教育から開始
<全面的か部分的か>
- 全面的イマージョン=教科のすべてを第二言語で行う
- 部分的イマージョン=一部の科目のみ第二言語で行う
イマージョン・プログラムの成功例として、1960年代にカナダのケベック州で行われたイマージョン・プログラムがあります。英語話者の子どもたちがフランス語で教育を受けました。
まとめ
消極的なバイリンガル教育 | 積極的なバイリンガル教育 |
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移行型バイリンガル教育 | 維持型バイリンガル教育 |
サブマージョン・プログラム | イマージョン・プログラム |