言語一般

言語一般

日本語のアスペクトとは?

アスペクトは、出来事の段階を表します。出来事が「開始・継続・完了」のどの段階にあるかを表します。アスペクトの表現は複数あります。アスペクトの例開始出来事の開始のアスペクト表現~るところだ例:電車に乗るところです。~はじめる例:電車が動き始め...
言語一般

「~がほしい」に「動作性名詞」は来ない

「~がほしい」には「動作性名詞」は来ません。たとえば、「旅行がほしい」は間違いです。これは、「旅行」という名詞が「動作性名詞」だからです。「~がほしい」の「~」の部分に来る名詞は「一般名詞」で、「動作性名詞」は来ません。〇 休みがほしい× ...
言語一般

【人称制限】日本語の感情形容詞は一人称だけしか使えない

感情形容詞は、人の感情や感覚を表す形容詞です。イ形容詞は、嬉しい、楽しい、悲しい、かゆい、だるい、ナ形容詞は、不安だ、心配だ、楽だ、嫌いだなどです。この感情形容詞は、主語が1人称しか使えないので注意が必要です。具体的には、「私」などです。「...
言語一般

言語的相対論(サピア・ウォーフの仮説)とは

言語的相対論(サピア・ウォーフの仮説)は、言語が人間の思考に影響するという考え方です。日本語話者と、英語話者では、違った考え方を持つということです。ちなみに、サピア・ウォーフ仮説は、エドワード・サピアとベンジャミン・リー・ウォーフというアメ...
言語一般

日本語の可能の2つの意味-能力可能と状況可能

日本語の「可能」には2つの意味があります。それぞれ紹介します。1.能力可能その人の持つ能力により、できる・できないを表します。彼は自転車に乗れる。この場合、彼は自転車に乗る能力があることを意味します。2.状況可能状況や条件により、できる・で...
言語一般

動詞「愛する」は何動詞?活用に注意

日本語の動詞「愛する」は、グループ3(サ行変格活用)に属する動詞です。グループ3の動詞には、ほかに「する」と「来る」があります。 愛する=グループ3(サ行変格活用)「愛する」の活用に注意「愛する」はグループ3(サ行変格活用)ですが、「ない形...
言語一般

「後で」と「後に」の違いは?

日本語の「後(あと)で」と「後(あと)に」の違いを紹介します。2つとも時間的な前後関係を表現しますが、両者には細かい違いがあります。後(あと)でAという事態が起こった後に、Bという事態が起こったということを、時間の順序で表現します。2つの事...
言語一般

複合格助詞一覧

複合格助詞は、複数の語が結びついて、助詞の働きをするものです。たとえば、「に関して」(「に」+「関して」)などです。論文のタイトルなどでもよく使われます。この複合格助詞をいくつか紹介します。(function(b,c,f,g,a,d,e){...
言語一般

「多い」「遠い」「近い」は直接名詞を修飾する形ではあまり使われない

「多い」「遠い」「近い」はイ形容詞ですが、直接名詞を修飾する連体詞の形ではあまり使われません。代わりに「の」をつけて、「多くの」、「近くの」、「遠くの」という形にします。「多い」「遠い」「近い」→「多く の」、「近く の」、「遠く の」例:...
言語一般

長母音(オー)の開音と合音の区別

中世の日本では、オ行の長母音(オー)には2種類あり、区別されていました。それぞれ、「開音」のオーと「合音」のオーです。開音開音は、a+u(あう)由来のオーです。合音合音はo+u(おう)またはe+u(えう)由来のオーです。現代のオーに近いのは...