「東京 に 行く」と「東京 へ 行く」はどう違うのでしょうか?
そこで、助詞の「に」と「へ」の違いを紹介します。
「に=到達点」
「に」は到達点、到着点を示します。到達する場所に焦点を当てた表現です。
「東京 に 行く」の場合は、他ではない「東京」という場所(東京以外の場所には行かない)に行くニュアンスです。
- に=到達点、到着点
「へ=方向」
「へ」は方向、経路を示します。
「東京 へ 行く」の場合は、東京に向かう方向に焦点を当てた表現です。場所としての東京よりも、方向としての東京です。
- へ=方向、経路
ただし、「東京に行く」も「東京へ行く」も、基本的に意味は同じなので、両方使えます。
「へ」が望ましい表現
「台風が北 へ 向かっている」など、台風の進路を伝える場合は「へ」が望ましいようです。これは、台風の場合到着点が定まらないからです。
「山に登る」と「山を登る」
ちなみに、「山 に 登る」という表現は、「到着点としての山」に焦点を当てた表現で、「山の頂上を目指す」ニュアンスがあります。
一方、「山 を 登る」は、「通過する場所としての山」に焦点を当てた表現で、頂上を目指すニュアンスはありません。
- 山 に 登る=到着点としての山(山の頂上を目指す)
- 山 を 登る=通過する場所としての山(山の頂上を目指してはいない)
まとめ
- に=到達点、到着点
- へ=方向、経路
参考記事:方向を表す「に」と「へ」 / 「山に登る」と「山を上る」はどう違う?
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コメント
[…] 参考:NHK放送文化研究所(方向を表す「に」と「へ」) / 日本語教育能力検定試験まとめ […]
[…] ソースからの抜粋: … […]