日本語の「は」と「が」の違いは何でしょうか?
普段は気にせず使っていますが、いざ説明しようとすると難しいように思われます。
日本語を教える際の使い分けとしては、主に3つの説明があるようです。
1.「文の情報」
新しい情報には「が」を使い、古い情報には「は」を使います。
ここに絵がありました。(絵=新しい情報)
その絵はピカソの絵です。(絵=古い情報)
2.「文の性質」
現象文では「が」を使い、判断文では「は」を使います。
現象文は見たままの事実や感想を述べる文です。判断文は性質などの判断を述べる文です。
雨が降っている。(現象文)
雨は嫌いだ。(判断文)
3.「述語にかかるかどうか」
後の述語(動詞)にかかるかどうかで判断します。
述語にかからない場合は「が」、かかる場合は「は」を使います。
彼が昨日食べたパンはカビが生えていた。(「(彼)が」は「生えていた」に関係しない)
彼は昨日カビの生えたパンを食べた。(「(彼)は」は「食べた」にかかる)
4.「対比を述べる時は「は」」
対比(他と比べる)するときは「は」を使います。「まさに~」「ほかならぬ~」のときは「が」を使います。
妹は結婚したが、姉は結婚していない。
驚かないでください。実は、姉が結婚します。
以上です。
また、以下の記事も興味深いです。
こちらの記事によると、「は」は直後が主題、「が」は直前が主題で違いを説明できるそうです。
主題が前と後ろのどちらに来るかで「は」と「が」を使い分けられるということですね。
~ は ・・・(主題)だ。 質問はない。
・・・(主題) が ~だ。 質問がない。