タスク中心の教授法で、「フォーカス・オン・ミーニング」と「フォーカス・オン・フォームズ」と「フォーカス・オン・フォーム」が出てきます。
どれも似ているので「なんじゃこれは・・・?」と混乱してしまいます。特に、「フォーカス・オン・フォームズ」と「フォーカス・オン・フォーム」の違いが謎です。
そこで、それぞれの違いを紹介します。
フォーカス・オン・ミーニング(focus on meaning / FonFm)
ミーニングとある通り、意味のやり取りを重視する指導法です。
目的は「コミュニケーションできること」で、「正確さ」よりも「流暢さ」を強調します。
文法にはほぼまったく注意を払わない意味に偏ったもので、コミュニカティブ・アプローチがこれに当たります。
- 意味(コミュニケーション)が中心
- コミュニカティブ・アプローチ
フォーカス・オン・フォームズ(focus on forms / FonFs)
文法の反復練習や翻訳を通して、言語形式(文法・語彙)を学ぶことを中心とする指導法です。とにかく、文法の「正確さ」を重視します。
文法訳読法がこれに当たります。
- 文法が中心
- 文法訳読法
フォーカス・オン・フォーム(focus on form / FonF)
意味中心のコミュニケーション活動を行いながら、その中で特定の言語形式(文法・語彙)にも焦点を当てることです。
いわば、「フォーカス・オン・ミーニング」と「フォーカス・オン・フォームズ」を合体させた指導法です。
タスク中心の教授法がこれに当たります。
- 意味中心の活動を行いながら、言語形式(文法・語彙)にも焦点を当てる指導法
- タスク中心の教授法
まとめ
- フォーカス・オン・ミーニング=意味(コミュニケーション)を重視する指導法
- フォーカス・オン・フォームズ=言語形式(文法・語彙)を重視する指導法
- フォーカス・オン・フォーム=意味中心の活動を行いながら、言語形式(文法・語彙)にも焦点を当てる指導法