試験まとめ

言語一般

「後で」と「後に」の違いは?

日本語の「後(あと)で」と「後(あと)に」の違いを紹介します。 2つとも時間的な前後関係を表現しますが、両者には細かい違いがあります。 後(あと)で Aという事態が起こった後に、Bという事態が起こったということを、時間の順序で表現します。 ...
言語一般

複合格助詞一覧

複合格助詞は、複数の語が結びついて、助詞の働きをするものです。 たとえば、「に関して」(「に」+「関して」)などです。 論文のタイトルなどでもよく使われます。 この複合格助詞をいくつか紹介します。 (function(b,c,f,g,a,d...
言語一般

「多い」「遠い」「近い」は直接名詞を修飾する形ではあまり使われない

「多い」「遠い」「近い」はイ形容詞ですが、直接名詞を修飾する連体詞の形ではあまり使われません。 代わりに「の」をつけて、「多くの」、「近くの」、「遠くの」という形にします。 「多い」「遠い」「近い」 →「多く の」、「近く の」、「遠く の...
言語一般

長母音(オー)の開音と合音の区別

中世の日本では、オ行の長母音(オー)には2種類あり、区別されていました。 それぞれ、「開音」のオーと「合音」のオーです。 開音 開音は、a+u(あう)由来のオーです。 合音 合音はo+u(おう)またはe+u(えう)由来のオーです。 現代のオ...
言語一般

ナ形容詞「同じ」は、名詞を修飾する時の活用の形に注意

通常、ナ形容詞が名詞を修飾する場合、活用は「~な」になります。 きれい→きれいな 本 複雑→複雑な 問題 ナ形容詞の「同じ」は活用が違う しかし、これには例外があり、ナ形容詞の「同じ」は、名詞を修飾する際、活用が「同じな」にはならず、「同じ...
言語一般

「のに」と「けど」の違いは?

日本語の「のに」と「けど」は、どちらも逆接の意味があります。 そこで、「のに」と「けど」の違いを紹介します。 のに 接続:動詞 / イ形容詞 / ナ形容詞 /名詞の普通形 + のに *ナ形容詞と名詞は「なのに」になる / 丁寧形には用いない...
言語一般

「なら」と「ば」の違いは?

「なら」と「ば」の違いを紹介します。 「なら」 1.聞き手の発言を受け、助言や依頼などをする 聞き手の発言を受けて、助言・依頼、話題、限定します。 助言・依頼 A:コンビニに行ってくるよ。 B:コンビニに行く なら、牛乳を買ってきて。(依頼...
言語と教育

ハイムズのコミュニカティブ・コンピテンスとは?

コミュニカティブ・アプローチの基盤となった、ハイムズのコミュニカティブ・コンピテンスを紹介します。 おそらく試験にはあまり出ないと思いますが、背景知識として知っていると良いと思いました。 ハイムズとは? デル・ハイムズは、言語学者、社会言語...
言語と教育

テストの作成方式

日本語教師になると、テストを作る機会が必ずあります。 そこで、テストの作成方式を紹介します。 客観テストと主観テスト テストには、客観テストと主観テストがあります。 客観テストは、決まった答えが1つしかないテスト、主観テストは決まった正答が...
言語と教育

テストの採点のまとめ-後光効果、ラベリング効果、系列効果、中心化傾向、寛容効果、対比誤差

日本語教育能力検定試験に出る「テストの採点」のまとめです。 日本語教師になるとテストを採点する機会があります。教師も人間ですので、教師の個人的な感情などが採点に影響することがよくあります。 そのため、テストの採点をする際に注意するべき点など...