平成28年度日本語教育能力検定試験解説:試験Ⅰ、問題1~6




平成28年度日本語教育能力検定試験解説です。

問Ⅰ、1~6

1の答え:4[ɾ]

調音法の違いを答える問題です。

[ɾ]だけはじき音です。はじき音は、舌を歯茎または口蓋にはじくことで生じる音です。

ほかの[ɸ]、[ç]、[s]、[θ]は摩擦音です。

以下の図を見るとわかりやすいです。

2の答え:2 4月

4月だけ、月と年で読み方が違います。

  • 4月(しがつ)
  • 4年(よねん)

3の答え:2 たち

接辞の「たち」だけ品詞が変化しません。

  • 子ども(名詞)
  • 子どもたち(名詞)

ほかの接辞は品詞が変化します。

4の答え:4 ある

「ある」だけナイ形の活用が異なります。

  • ける→けらない
  • みる→みない
  • はしる→はしらない
  • ある→ない ×あらない
  • おきる→おきない

ちなみにそれぞれの動詞の活用は以下です。

  • ける=グループ1(五段活用)
  • みる=グループ2(上一段/下一段活用動詞)
  • はしる=グループ1(五段活用)
  • ある=グループ1(五段活用)
  • おきる=グループ2(上一段/下一段活用動詞)

5の答え:5 同じ

連体詞(れんたいし)に関する問題です。連体詞は活用がなく、名詞を主に修飾します。「あの、この、いわゆる、あらゆる、我が、大きな、小さな、おかしな、いろんな」などが連体詞です。

これは少し難しいと感じました。

  • この→活用できない
  • あらゆる→活用できない
  • いろんな→活用できない
  • わが→活用できない
  • 同じ→活用できる(同じ)ので、「同じ」は「ナ形容詞(形容動詞)」と考えられるようです。

ただし、「同じ」はナ形容詞の中でも少し特殊なようです。

たとえば、ほかのナ形容詞だと名詞を修飾する時に「~な」になります(きれいな本)が、同じは「同じな」とはなりません(同じ本)。

  • きれい→きれい
  • 同じ→同じ本

連体詞の特徴や、主要な連体詞を覚えておくと解ける問題かもしれません。

6の答え:1 走る

動詞の自動詞・他動詞に関する問題です。

  • 走る→自動詞のみ。
  • 渡る→渡す で他動詞。
  • 通る→渡す で他動詞。
  • 回る→回す で他動詞。
  • 移す→移す で他動詞。

走るは自動詞のみで他動詞はありません。「廊下を走る」の「を」は「通過のを」で、他動詞ではありません。

自動詞と他動詞に関しては以下の記事も参考になります。

英語を勉強すると、自動詞と他動詞を覚えますが、日本語も同じように自動詞と他動詞があります。 しかし、日本語が母語だと、日本語の...
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